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「良質な孤独」になる時間を持つ

あんぱんでたかしが持っていた詩集
あんぱんでたかしが持っていた詩集

「良質な孤独」を持つ という作家塩田武士氏のことばなんですが、


SNSの匿名で欲望を遂げる人、乗じて過激になる世界、盗む人の続出、世界はどんどん混とん化し、無法地帯化しています。新作小説「踊りつかれて」にはそれらが書き込まれているそうです、読んでみたいと思います。どう生きるか、


塩田氏は 1良質の孤独の時間を持つ 2質感のあるものに接する を挙げています。


文学に触れることは生き延びるのに必要だと教えてくれるシーンが朝ドラ「あんぱん」で続いています。お国の役に立つ人間であれという時代に、一編の詩集。まさに軍隊の中で詩集を持つことが「良質の孤独」をもつことだった。


正気を保つかどうか、人間であることができるかどうか、その分かれ目は、孤独でいられるかどうか。良質であるかどうか。その孤独が自死でなく生きるに向かうかどうか。


井伏鱒二の詩集の力はもちろん後者でした。

井伏鱒二は広島の人で、直近「広島風土記」をおもしろく興味深く読んだばかりでした。あと長野県富士見町の別荘で書いておられたこともあり、足跡をたどったこともあります。私の好きな重要なとても地味な作家さんです。



あと、以下リンクした現代作家のインタビュー、まだ全編見ていないのですが、戦争がはじまりそうな今、飯田橋文学会さんが無料公開された意図をくみたいと思います。



塩田氏の生き抜く方法の2番 質感のあるものに触れるですが、目下わたしは先々週の奈良井漆祭りで購入した「漆器のお手入れ」をしています。黄色いクロスで15分くらい磨く時間がとても落ち着くし、無心ですが時々漆器の作家さんの思いや木や漆の道のりも浮かびます。「椿皿」形がほんとにかわいらしくて、ツバキの花のつぼみからちょっと咲きそうな時期の花みたいです。なにも深くは思わず手に入れたのですが、無意識に正気を保つ時間を確保したいと思ったのかもしれませんね。

佐藤阡朗作
佐藤阡朗作




子どもの世話を男目線社会から押し付けられている女(特に障害のある子を持つ母親)は、この時間が取れない。子どもの育児を一生背負わされる、依存する人になる。「良質の孤独」を持たず同質に群れる。子どもの質感が強烈なので子離れできない親は孤独になれない。


だから、ぷれジョブ時間で、押し付けられた不条理に気づいてほしい、障害のある子どものおんな(家庭)に押しつけられた不条理を客観的に見る時間を持ってほしい、良質な孤独をつくるために使ってほしいと思いました。意図がつたわり、孤独を知る方が数人生まれました。児童詩誌「きりん」をぷれジョブの方々に紹介するのも「読書の孤独のすすめ」、最高に良質です。



始まりは2003年、1人でした。漆が使われるときを待つように過ごしています。


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