【浮田要三の言葉~その1~】
ここにある表紙絵の一枚一枚に、深い思い出がありますねぇ。時間、ですね。ここには、時間が非常に「具体」化されますね。ボクから見ますと。抽象じゃなくて、非常に具体化された時間を感じますね。まぁ、大袈裟に言えば、『これでいい』と思いますね、ボクは。ボクの生涯は。ライフワークとして。
「浮田要三と『きりん』の世界」展記念リーフレットより
一枚目の写真は、会期中の「浮田要三と『きりん』の世界」展より、第一展示室最奥の壁面を埋めた166冊の『きりん』。
二枚目の写真は盟友星芳郎と並んで日本童詩研究会の前に立つ若き浮田要三。(足立巻一撮影)この頃、毎月関西圏の子どもの絵を表紙絵に選んでいたのが吉原治良の眼に留まることとなる。
※来る10月30日(日)の午後2時から、『具体』研究の第一人者・平井章一先生による記念講演『浮田さんとその作品』が開催されます。

児童詩誌『きりん』オリジナル166冊

『思想の科学』7号(昭和29年11月)の掲載写真
(2022年10月18日)