浮田要三と「きりん」の世界
小海町高原美術館での企画展が始まりました。
浮田要三氏の作品を見ること
「きりん」の絵本を観ることはもちろんですが
浮田要三さんの在りし日の話にもちょっと触れていただきたくて書いてみます。
精神障害のある方や知的障害がある方や障害名はないけれども生きづらさのある方が三々五々に、絵を描きに来られていました。
それが「アトリエうきた」でした。
障害のあるなしの境が浮田要三さんになかったという逸話がたくさんあります。

大阪から「浮田要三基金」で「アトリエうきた」に通われていた皆さんがおいでになりましたので、そのみなさんからのお話はこの記念リーフレットにも。

初日終了後の懇親会でも作家のサイモンさんからもお聞きしました。
日常的な話題で気楽に盛り上がって話している途中から、突然に、しかし自然と深い哲学の話しになり、また日常の話に戻る。いったり来たりするんだそうです。
浮田哲学は生活との乖離がなく「ひとつ」。
「人間とは、悲しみの塊である。その哲理を体得して、行為する作品を制作する。それが正に「生」そのものと考える手段ではない。生きている証としての作品こそが、人間の本業と心得て生ある限り生きるべきだと思っている。」
だから、欠かさないトイレ掃除から始まる毎日。
障害を取り出すこともない。
あっさり「あかんな、あいつできんから」ということばも遠慮やかわいそうの気持ちがない。
「絶対平等のみちゆきの厳しさも含んだ」かなしみもつたわるんだろうと思う。
かなしみは、悲しみでもあるけど、愛しみでもある。
浮田要三さんと嶋本昭三さんお二人で編んだ「いざつむえ」(今回の企画展に展示しています)という本のかなしみについては、まただれかがいつか書いてくれると思う。
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