NHK朝ドラは私が幼稚園の時の「おはなはん」から欠かさず見てきてますが、いま放映している「おかえりモネ」の脚本安達さんの書くものに、今の気持ちがぴったりの時がよくあります。
昨日は菅波医師とモネの会話。
モネが台風の時に気象のアドバイスをしたことで「祖父からモネのおかげで助かった」と言われたときに、ふと以前に菅波先生の言葉をおもいだして、「あれはどういう意味だったのか」と菅波先生に問う場面。
菅波「気持ちいいでしょ。単純に」
菅波「すべての不安や疲れが吹き飛ぶ」
菅波「自分はだれかの役に立った、自分には価値がある、そう思わせてくれる。
永浦さんもそう思えたから、うれしかったんでしょ?」
菅波「自分が無力かもしれないと思っている人間にとって、これ以上の快楽はない。
脳が言われた時の幸福を強烈に覚えてしまう。麻薬以外の何物でもない。
そして、また言われたいと突っ走ってしまう。
その結果、周りが見えなくなる。」
菅波「行き着く先は、全部自分のためだ。
そうやって僕は、ある人の人生を奪いました」
法人になり、過去の蓄積をお伝えするために、ぷれジョブ®を始めたい保護者さんやジョブサポーターさんや企業さんとは、一度は顔を合わせてZOOMで勉強会をしていただいています。熱狂の裏に起きることは、はじめる前に伝えないと止まらない。
子どもたちが劇的に変わり、「役に立てた 役に立たせたい」と熱狂したまま進み、子どもの声を聴き忘れてしまう。。コトが起きてきた。
「自分は役に立たない・自分は役に立たない子どもを産んでしまった」という自分の中にある優生思想や優勝劣敗思想を意識しないままで、ぷれジョブ🄬を始めると、子どもの人生を奪うことになる。という私自身への戒めです。
「ぷれジョブ®の詩」の中にある、「ぷれジョブ🄬はありがとう!といわれる道すじです」と表現してきましたが、「ありがとう」といわれなくっちゃ生きてていけないのか?ということにもつながる表現だなあと振り返っています。
「ありがとう!といわれる道すじ」とか、「子どものお話を真ん中」は誤解を受けやすい表現だとこの20年でわかりました。子どもを真ん中にして子どもをほめちぎる活動だと理解するとぷれジョブ®の理念とは真逆になり「王様」「おれ様」に困られる話も聞きました。
ぷれジョブ🄬の「子どもの小さな声を聴く・子どもの声を聴く多くの大人を増やす・親ではできないことがあるコトを自覚する」その程度を伝えるのがなんと難しいコトでしょう。
工夫はたぶん一生続くんだろうなと思います。
「熱狂しない・託す・手放す」
いまはこの危険を知っていただく継続した時間を取ながら、たくさんの人にスタートしていただけるようになりました。
おかえりモネ 今後の展開が楽しみです。
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