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執筆者の写真西 幸代

ZOOM「プレジョブってなに?」に参加して

西代表からのお誘いでZOOM「プレジョブってなに?」に初参加しました。

これまで西代表と言葉を何度も交わし「プレジョブ」もことも何度も聞き、頭では想像が出来ていたつもりだったのですがこの日までは…。


この日のZOOMでは、主に杉並区の取り組みが紹介されました。

杉並区のプレジョブでは、新型コロナウイル感染拡大が発生するまでの間、地域の御店屋さんのタバコ屋さんやスーパーなどに、毎週1時間ジョブサポーターに見守られながら職業体験の報告がパワーポインターなどを活用されて報告がありました。


ある男の子はたばこ自動販売機の中に束もの積み下ろしを、また別の職場の地域のスーパーでは商品の積み下ろしや挨拶の仕方を店長さんに教えられ元気よく接待をする場面も。

ある女の子は車いすユーザーのお客さんが定期的に訪れた際、積極的に接客したという事例も紹介されました。私は、このプレジョブの展開を見て「はっ!」と、気づいたのである。従来の福祉小規模作業所A型・B型とは全く違う、これこそ地域に根付いたモノではないか!と。


私の体験から言っても、障害児・者は地域になじみにくいというのが現実である。ノーマライゼーションとかインクルーシブ社会とか綺麗ごとを言っても、とかく障害児・者は奇異な目に晒さわれている。それは健全者社会の多くの人たちが障害児・者らを関わることなく、知らないでいる事に起因しているからだ。


一方、プレジョブのスタイルは、学校とは別の取り組みで中学生・高校生の頃から地域になじむことを目的にしている。プレジョブの体験から地域の職場での就職を叶えた障害児もいる。何より1週間に1時間での職場体験をしている子どもたちの目が輝いている。彼らは生まれ育った環境で、自らの意思で自信をつけ、生きる力を得ている。


ZOOMが終わりに差し掛かり、杉並区のプレジョブの体験をした青年が、次は一人暮らし(自立生活)をして、参加者のみんなと(ZOOMでも)繋がりたいと言ってくれた。これこそが真髄であり、共育共生なのだと思った。

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